Project 01
- 「インレットプロテクター」35品番を、同時に立ち上げる大規模プロジェクト
Overview
「インレットプロテクター」35品番を、同時に立ち上げる大規模プロジェクト
受注したのは、35品番を一度に立ち上げる大規模案件。
しかも、扱いの難しいナイロン樹脂の採用、新規メーカーとの協働、工数ギリギリのスケジュール。
その中で、各イベントに向け精度100%の製品を納入する──。
材料・工程・日程のすべてにおいて“初めての課題”が重なるプロジェクトに、
量産立ち上げに向けて、部署を横断し全社一丸となって挑戦した。
期間:2024年3月〜進行中
プロジェクトメンバー
S.Y
技術統括課
1999年入社
CF活動の司令塔として、全体計画と進捗を管理。
A.Y
技術統括課
2018年入社
品質確認や、仕入先の工程確認を担当。
N.S
生産準備課 係長
2007年入社
金型・成形条件の設計など生産の準備を担当。
A.K
部品調達課 リーダー
2007年入社
新規メーカーの選定や交渉を担当。
エピソード
Episode 01
35品番同時立ち上げへの着手。
普段は小さな部品を扱う大和化成工業。
そんな日常が大きく揺れたのが、インレットプロテクター35品番同時受注だった。
普段、大和化成工業が扱う部品は小さい部品が多く、立ち上げも、2点とか、多くても6点くらいなんです。それが今回、“大きい製品を35点まとめて受注”という話になって。
「このままだとまずいぞ」と、このプロジェクトが立ち上がりました。
製品としては、車の給油口まわりに使われる、燃料ホースや配管をまとめて守るための「インレットプロテクター」という部品です。しかも素材は、経験があまりないナイロン樹脂。普段扱っているPP(ポリプロピレン)よりも温度帯の要求が厳しいんです。
会社としても大変なプロジェクトになることは明らかでした。正直、メンバー入りしたくなかったですね(笑)
僕も、最初に聞いたときは 正直気が重かったですよ。新規メーカーで新規部品を立ち上げるというのは、調達としてもノウハウが少ない領域。旗振り役として動くのが正直不安でしたし、「やだな、めんどくさいな」というのが本音でした。
とにかくこれまでにないプロジェクトだったので、最初のトライでどんな出来栄えになるのかも全く読めなくて。「どうなるんだろう」という不安が大きくて、みんな手探りでスタートした印象ですね。
そうですね。全員、不安を抱えてのスタートでしたよね。私自身も、時短勤務で在宅勤務も多いので、「これ大丈夫かな、回せるかな」という不安が正直ありました。
Episode 02
材料の癖も、進め方も、初めての連続。
不安の中スタートしたプロジェクトは困難の連続。
それでも、次々に現れる壁を、CF※の連携でひとつずつ、着実に乗り越えていった。
※クロスファンクショナルチーム(部署横断活動)
1番の不安は何と言っても素材でした。過去にも少しだけこのナイロン材料を触ったことがあるので、とにかく「ガス」と呼ばれる不良が多いことは知っていました。トライのたびに「また失敗か…」という感じでした。ノウハウがない中で35品番分やるので、金型の作り込みもうまくいかない部分も多かったです。
そうですね。トライの時は、私も一緒に立ち会って、前に出ていた不具合をどうつぶすか、その場で成形条件を変えながら確認していきました。しかもちょうど真夏の時期で、工場も機械まわりもすごく暑くて、みんな汗だくでやっていたのを覚えています。
「失敗して当たり前」と開き直って何回もトライしました。でもその結果とんでもない量の在庫を作っちゃって。その度にA.Yさんの部署が、「イメージ通りではないけど、この寸法でも使えますよ」「この仕様は変更しましょう」とお客様に提案してくれていたんです。
全部をイメージ通りにする、ではなく、本当に必要なところだけ厳しくチェックするという考え方にシフトしました。品質担当として、「この仕様は本当に必要?」と見直す良い機会になりました。
この連携がなかったら、もっと大きなロスが出ていたと思います。
メーカーさんも新規のところだったので、そこも大きな壁でしたね。これまでと進め方の前提が違う部分も多くて、「ここまではお互いに共有できているだろう」と思っていたところが、噛み合わないことも。だからこそ、細かいところまで丁寧にすり合わせる必要がありました。
CFの場で「こういうことがあって、この部品はこういう理由で遅れます」ってすぐに共有して。先方とのやりとりに関してはA.Kさんに頼りっぱなしでしたね。
メーカーさんの考えと、弊社の進め方の違いを、一つずつ丁寧にすり合わせていきました。大変ではありましたが、話し合いを重ねることで、互いに理解が深まっていったと思います。
Episode.03
“間に合わせるための方法”を探し続けた。
終盤で飛び込んできた、形状変更と色変更の追加要求。
通常4ヶ月の工程を1ヶ月で間に合わせるため、各部署が走り続けた。
色の変更や形状の変更が終盤に入ってきてたんです。普通なら3〜4ヶ月かけて立ち上げるような内容を、「1ヶ月でなんとか載せてほしい」という状況になってしまって。
いつも通りに計画を立ててしまうと、スケジュールがオーバーしてしまう。でも各部署が「こういうやり方なら間に合いそうです」と提案してくれて。日程を組み替えながら、なんとかL/O※に間に合わせようと動いてくれました。
※ラインオフ(量産ラインに正式投入されるタイミング)
調整する側は本当に大変だっただろうと思います。こちらから見ると無謀な日程もあったので、作る側として「さすがにそれはできないよ」と反抗する場面もありました。S.Yさんが間に入って全体をまとめてくれていたので、ギリギリのラインで成立していた部分は大きいですね。
どうにかスケジュール通りに進んでいるのは、現場で動いてくれていた皆さんのおかげです。お客様からも感謝いただき、頑張って良かったなと思いました。
Episode.04
試行錯誤の積み重ねが、見える世界を変えた。
大量の品番、新しい材料、そして多くの部署を巻き込む進行。
このプロジェクトだからこそ見えた景色があった。
35品番を一気に触ったことで、ナイロンの扱いにはかなり自信がつきました。この材料ならどうすればいいか、感覚的にもつかめた気がします。
こんなに大量の品番をやることはなかなかないので、いい学びになりました。品質の管理もうちの部署だけでやろうとすると大変ですが、生産準備課の皆さんが進捗を教えてくれたのでスムーズにできました。これもCF活動だからこそですね。
調達って、普段は仕入れ先を決めるところまでしか携わらないんです。工程までは見ないことも多い。でも今回、生産準備や設備のプロセスまで全部見えたことで、「こういう苦労があるのか」って理解できました。普段から関係づくりは大切にしているんですけど、今回みたいにいろんな部署とガッツリやると、「人とのつながりって本当に大事」って改めて気づきましたね。
私も今まで在宅が多かったのですが、今回のプロジェクトを通して、「顔を合わせて話すことの大切さ」を感じましたね。会議や現場立ち会いを重ねるうちに、部署を超えたつながりがどんどん増えていった気がします。プロジェクトの終盤は、グループチャットで情報を投げれば、それに対して各部署がすぐ動いてくれるまでになっていて。良いチームになったなと感じます。
Episode.05
働き方もチャレンジも、自分らしく。
挑戦の幅、働き方の柔軟さ、人間関係のあたたかさ ——
実際にプロジェクトの最前線で働くからこそ語れる、“大和化成工業で働くリアル”がここにある。
この会社は人間関係が本当にいいんですよね。私のように時短や在宅が多くても、上司や周りの協力があってちゃんとプロジェクトに関われる。
「こういう働き方でも楽しくやれるよ」っていうのは伝えたいですね。
今回のインレットプロテクターのプロジェクトだけでなく、また別の新しい事業も動き始めていて。主力製品も、新しい挑戦も、どっちにも関われるのが特徴だと思います。
いろんな領域に興味があって、広く関わりたい人にはすごく向いている職場だと思います。
そうですね。自動車部品だけでなく、新規事業でいろんな分野に挑戦しているので、提案できる幅がとても広いんです。裁量も大きくて、自由にやらせてもらえる部分が多いので、フットワーク軽く動ける人にはぴったりだと思います。
最近育休をとったんですが、「取っていいよ」じゃなくて「取りなさい」と言われたくらいで(笑)。そういう柔軟さや人への理解がある会社だと思います。
プライベートをちゃんと充実させたい人にぜひ来て欲しいですね。メリハリつけて働けるタイプの人に向いていると思います。