国際競争に打ち勝つ、 省人・省スペース・省エネルギーな設備開発。

極限の省エネルギー効率、省スペースを実現するために社内で独自の設備を開発することにより製品の競争力向上に努めています。独自開発の設備が目指すところは「高生産効率」と「商品に合ったコンパクトな省エネ設備」です。

2017年8月より稼働した額田工場では、「1袋流しシステム」、「金型クレーンレス段取り」など、一貫した省人・無人化生産の設備を配備しています。

03-❶ 額田工場について

1袋流しシステム

従来は、人が物(製品)を集めていましたが、新システムである「1袋流しシステム」では物が人に集まるようにすることで回収作業者の省人化をしています。製品の成形から包装、仕分け、出荷荷姿まで自動で実施しております。

包装された部品が、設備からコンベアに移動します。

コンベアからトレイの中に移動します。

トレイが2階コンベアに移動します。

各設備から部品が続々と集められます。

金型クレーンレス段取り

AGV金型搬送機による金型無人搬送と、成形機への自動搭載でクレーンレス段取りを実現。
段取り待ちを0件とすることで、成形機の稼働率向上にも貢献しています。

AGV金型搬送機が作動します。

金型の搬送ゲートに到着。

指定の金型が搬送機に乗ります。

金型を設備に移動します。

03-❷ 自社開発の設備

細かいニーズに対応するため、オリジナルな設備を開発。

製品、生産数に応じた機械の使い分けや、製品の包装の仕方に合わせた包装機の開発など、細かいニーズに柔軟に対応するためオリジナル設備を開発しています。どこか手作り感を感じる設備ですが、そこにものづくりの原点があり、この会社でしか実現できない秀逸した設備をつくっていくことに大和化成らしさがあります。

多ステージ成形機

従来の成形工法は、成形‐冷却‐製品取出しの3つの工程を順に繰り返しているだけで仕事をしていない工程や時間が発生します。 金型をロータリテーブルに載せ3つの工程を分割することで、常にすべての工程が仕事を行うという高生産設備の開発に取り組んでいます。

組付け工程の品質向上のために独自開発

防水機能を必要とするクランプにはパッキンを組付ける工程が必要となり、人によって作業を行っていました。 安いつくりを追求するなかで海外生産に頼るのではなく、自動組付け工法や画像検査技術を確立し、成形と組付工程を同期した生産システムを確立することで省人化および安定した組付け品質の確保ができる自動機の開発を行っています。

03-❸ 自社開発の設備

当社では省スペース・省エネルギー化を実現した設備を数多く開発しています。 設備開発を積極的に行っており、色々なことに挑戦できる社風も、弊社独自の設備開発の大きな強みです。

時間差で射出を行うことによって型締め力を80%軽減

これまで350tものサイズが必要とされてきた成形機が、自社による設備開発により150tまで縮小されました。 それに従い占有面積も13.3㎡から2.9㎡となりました。半分以下の画期的なサイズダウンと小型化による省エネルギー化は、2008年の省エネルギー優秀賞として認められました。

時差射出を活用し型締め力軽減および設備のコンパクト化

省エネルギー化を実現できたのは、「時差射出」という成形工法を発明したことにあります。これは2回に分けて、時間差で射出を行うことによって型締め力を80%軽減させるというもの。型締め力は「面積×圧力」で決まるため、1回の射出の場合は大きな面積と圧力がかかるため、サイズもエネルギーもかかります。これを2回に分けることにより、大幅なサイズダウンと省エネルギーを実現しました。(2回に分けることによる型締め力軽減の原理は右記の図を参照ください)

低圧コンパクト成形機の省エネルギー化を高く評価され 2008年 優秀省エネルギー機器 日本機械工業連合会会長賞を受賞。

この賞は社団法人 日本機械工業連合会にて毎年選定される表彰事業で、優秀な省エネルギー機器の開発、実用化を通じて、エネルギーの効率的利用の促進に貢献していると認められる企業、企業グループを表彰する事業です。 表彰された低圧コンパクト成形機は、「コスト低減・生産性向上・CO2削減」を求められる中で新しい工法を編み出し、大幅な省エネルギー・省スペースな設備を実現したことにより評価されました。 この機械のほか、それぞれの設備において省エネルギー・省スペース化を実現しています。

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