コア技術を活かし社会課題を解決。世の中に新しい喜びを届ける

当社が磨いてきたコア技術を活かし、次世代の柱となる新事業・新商品の創出に取り組んでいます。自動車部品のみならず、『SDGs(食品ロス低減)』、『カーボンニュートラル』を始めとした、社会課題の解決を通じて世の中へ新しい価値を届けることを目指します。

SDGs(食品ロス低減)

自動車部品製造で培ってきたコア技術を応用し、社会課題である食品ロスの低減に向け、初の農業分野に挑戦しています。薄膜技術である蒸着重合の技術を応用し、空気中に存在する菌・カビの繁殖を抑制する防カビシート『Ma’mold』を開発。一般的に食品に使われる防カビ成分は揮発性が高く数日で効果が薄れますが、Ma’moldでは成分の放出量を適度に調整できます。これを野菜や果物の海外輸送時に活用することで、腐食による食品ロスの低減に加え、輸送可能な距離が増加し、グローバルな食料安全保障への貢献につなげます。

蒸着重合装置

社内でのシャインマスカットの冷蔵貯蔵評価(4カ月・5℃)

蒸着重合装置

蒸着重合装置

カーボンニュートラル

ネガティブエミッション技術として、直接大気中のCO₂を回収するDAC(Direct Air Capture)システムの開発に取り組んでいます。当社が目指すDACは、一般的な固定式の大型DACとは異なり、小型化することでトラックなどの移動体の空きスペースへの搭載を可能にし、走行風を利用しCO₂を回収。大気を吸引する大型ファンを使わない省エネルギーな小型DACです。外装部品開発で培った空力技術を用いて、極低速から高速まであらゆる走行速度で安定して効率良くCO₂を回収。回収したCO₂の利活用における課題にもビジネスモデル特許を取得し、カーボンニュートラルを実現する様々な技術を持った企業と連携を進めていきます。また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のムーンショット型研究開発事業への採択により産学官とも連携し、早期の社会実装を目指します。